愉しいことなどほとんどなかった

伊集院静さんの寄稿文から。

「私はたまたま、自分の好みもあり、小説家になったが、そのために敢えて数多くの小説、詩歌に接してきたが、すべて愉しいことなどほとんどなかった。それでも我慢して読み続けていくと思わぬ出逢いがあった。これは本当である。お洒落な装飾品やドレス、スーツを見ることも大切な事だろうが、少し手間のかかる事をするのも、生きて行く上での仕方のなさではないかと思う」

先入観とは怖いもので、作家=本好き だと思い込んでいました。それだけに何気なくよんだこの寄稿文に かなり驚きました。

好きな事、楽しい事、綺麗な事、楽な事

それはどれも手間もかからないかもしれない。

寄稿文が伝えている目線は、ヨガの練習と重なるところがあります。硬い、弱いところと向き合いつづけていく、そうすると少し深い自分と出会えます。